2018/10/29

もうちょっと真剣に新下駄配列カスタム(外来語サポート)

新下駄配列を覚える過程で、入力補助として拡張を行っていました。
思った以上に使い勝手が良かったので、もう少し踏み込んでカスタムしてみました。

エミュレーターとしてやまぶきRを想定しています。

目的

  • 誤爆対策
  • 外来語入力補助
  • スラング補助

拡張シフト


「w」と「e」を拡張シフトとして利用する。
拗音シフトの対称の位置になる。

2-gramベスト100のうち、
  • 「はな」
  • 「にな」
  • 「うに」

がロールオーバーできなくなるが、拡張性を優先する。

歴史的仮名遣い


「i5」「o5」が空いているので、「ゐ」と「ゑ」を配置。
QWERTYでは「wyi」「wye」で入力できるが、新下駄では直接入力手段がないため。


外来語補助


外来語を入力しやすくする。

  • 「くぉ」:「s@」
  • 「ふゅいぇ」:「wy ey」
  • 「ゔぁゔぃゔぇゔぉ」:「wu wj wm w;」
  • 「つぁつぃつぇつぉ」:「eu ej em e;」
  • 「てゅでゅとぅどぅ」:「wh wn eh en」

「くぉ」だけ元のシフトを拡張している。
googleの検索結果では「ふゅ」と「いぇ」が同程度で、「くぉ」が頭一つ抜けていた。

残りは音とキーの規則性を重視。


三点リーダーと草の追加


「…」はよく使う。
同指打鍵の中丸の片方を三点リーダーに置き換えておく。

スラング用に「!」の片方を「w」に変更。
同指打鍵だと数が調整しやすい。

顔文字に関しては「かお」で出せる。
新下駄で「かお」は入力しやすい。


矢印


矢印は入力が面倒なので、拡張シフトの「7890」に割り当てる。


接頭記号


「○」や「▼」などは種類が多彩すぎる。
どれを使っていいのかは毎回変化するため、割り当てはしない。

例外として、「※」を「wp ep」に割り当てる。


誤爆確定の防止


「入」があるとミスタッチ時に悲惨なことになるので、
カッコの入力から「入」を取り除く。


連続BS


「[」と「]」を3連続バックスペースに置き換える。

  • 新下駄は2文字を1打で入力するパターンが多い
  • 「しょう」と「じょう」などの3文字ミスが多い
  • BS3回ともなると、別キーを入力するコストのほうが低い(個人的には)

機能キーによる移動


無変換、変換、かな/ローマ字変更キーを移動と決定に割り当てる。
カーソルキーとエンターキーが遠いため。


ということで、改変した設定ファイルが以下です。
あくまで個人的用途で作ったものです。
作品のタイトルを入力することが多く、カタカナ語の入力比率が高いため、こういった改造を施しています。

でも、配列が手にしっかり馴染んできたら、こういったカスタムが不要に感じるようになるんでしょうか。
そればかりは、もっと慣れてみないと分かりませんね。




噛みまくりでしたが、さくっとSランク。


2018/10/28

新下駄配列でのミスタッチ

新下駄配列でよく間違えて打ってしまうキーです。

「ぢ」とか「ぬ」は出現率は低いですが、間違えません。
むしろ、出現率の高いキーの間違いが目立ちます。

データを取ったわけではありません。
感覚的なものです。


「しゅ」と「しょ」と「きゅ」と「きょ」

致命的です。
「しょうしゅう」「きょうきゅう」「しゅうきょう」あたりで要練習。


「も」と「うん」と「り」

「FJ」=人差し指シフトというありえないキーで打ってしまうことが多々。
訂正して、今度は「り」になってしまったり、ひどいです。
「うりもん」で要練習。ゆるキャラっぽい。


「ど」と「よ」

「ど」=「SI」は、「DO」をちょうど1個左に移動した位置にあるため。
高速で打っているときのみ、QWERTYと混同します。


「は」と「こ」

同じ上段中指を使うキー。
左手と右手を間違えるって配列あるあるだと思います。


「き」と「で」

同じ下段中指を使うキー。
左手と右手を間違えるって配列あるあるだと思います。


「な」と「の」

同じ中段小指を使うキー。
左手と右手を間違えるって配列あるあるだと思います。


まとめて「あのこなのはとできてるどよどよ」で練習。



それから、今日までの e-typing の結果です。
200~250ptをうろうろしてします。



お題が変わるとがくんと落ちて、そこから伸びていきます。
単語への反応速度が成長している段階なのだと思います。


なお、先読みできる分、長文タイピングではもっと速いです。
初見から約2か月でスコア・WPM340超は、思った以上の速度です。
QWERTYが見えてきました。


▼新下駄▼



▼QWERTY▼



2018/10/26

タイピングで嫌がらせ

QWERTY配列使いをいじめる文章です。
ローマ字入力してみてください。

わざわざ現れたこの犬も日本の犬っぽいよ


JISかな配列使いをいじめる文章です。
かな入力してみてください。

ゲーム中ボールペンを無限に振ってたタッチ



単なる箸休めです。



新下駄配列カスタム

※もう少ししっかりカスタムさせていただきました(2018/10/29)

新下駄配列を自分用にカスタムして使っています。
変更点は以下。
  • 「ゔぁゔぃゔぇゔぉ」の追加
  • 「つぁつぃつぇつぉ」の追加
  • 「くぉ」「ふゅ」の追加
  • 「てゅでゅ」「とぅどぅ」の追加
  • 「ゐゑ」の追加
  • 「w」「かおもじ」の追加
  • 「」()の同手打鍵による入力を削除(誤爆確定防止)
  • 2回BS、3回BSの追加
  • 変換キー、無変換キー、かな切り替えキーによるカーソル移動

元が素晴らしいので、キー配置の変更は行っていません。
ただし、6シフトが8シフトになっています。

一番のポイントは、「[」「]」の位置に設定したBSの連打です。
たとえば「ぎょう」を「きょう」と打ってしまったとき、1キーで削除できます。
また、同時押しに失敗し、「れ」が「かい」に化けてしまったときなどにも、1キーでまとめて消せるので経済的です。

やまぶきRの設定ファイルを置いておきます。
よかったら参考にしてみてください。

2018/10/24

反応速度とトップスピード

新下駄配列に慣れてきて、速度もそこそこ出るようになってきました。

今の課題は、

  1. 正確性
  2. 反応速度
正確性についてはゆっくり打つ習慣をつけるのが一番の近道でしょう。

問題は反応速度。
脳内が新下駄モードになるまで一瞬の間が生じてしまいます。
QWERTYのキーを押してしまうこともしばしば。


途中で成績が下がっていますが、これはお題が短いものに変わった結果です。
「芽が出る」なんて短い言葉が出るとすぐに打ち始められません。

長い文なら、打ちながら次の指の動きの準備が可能です。
まあ、これは配列の問題ではなく反射速度の問題なので、どの配列でも一緒な気がします。

1文字早押しプログラムでも組んでみようかしら。

2018/10/13

新下駄配列で全国平均超えました

新下駄配列で e-typing の全国平均の速度を上回りました(2018/10/12)。
初見からここまでかかった期間は、約40日です。

やまぶきRで定義ファイルを作成して、ローマ字モードの腕試しで計測です。



順調に成長しています。
グラフだと分かりやすいですね。

1打で複数のキーが発行されるため、1回のミスでミス入力数が2個も3個も増えるのはつらいです。
しかし、正確に入力するのは、タイピングにおいて非常に大切なことです。
これくらいのハンデがあったほうがいいのかもしれません。


ちなみにこのあとQWERTY配列で測ってみた結果は以下。



まだこちらのほうが速いです。
しかし、実は以前より1割くらい遅くなっています。

「あいうえおん、ー」という、QWERTYでも1音1打であるキーで一瞬引っかかります。
「ki」は問題なく打てるのに「i」単体だと迷うのです。

QWERTYにおいても、ちゃんと音と指がリンクしているんですね。
面白い。

まあ、実用には困らない速度は出ているので、両刀使いとしてやっていけそうです。


2018/10/06

よく使われる文字列ばかりで文章を作ってみた

※「だけで」というタイトルは誤解を招くので、「ばかりで」に訂正しました。失礼しました。
※2018/11/15現在、固有名詞を除いた日本語から、平均的な文章を作成中です。

キーボードの配列を試していて、

「これだけ入力すれば感触がつかめる!」

という文があればいいな思い、考えてみました。

日本語を3文字ずつに分解したデータ(3-gram)の70145個の内、上位50%を占めるのはわずか132個。
「しょう」「。  」「じょう」~「うじょ」「いって」「おもい」と続きます。

それらをすべて使い、余計な文字は極力避け、意味の通る文にしました。

データは新下駄配列の作者、kouy様の100万文字N-gramをお借りしました。
厚く御礼申し上げます。

2-gramだと組み合わせが膨大になり、4-gramだと候補の数が膨大になるため、3-gramがちょうどよいようです。

最終的に15文まで圧縮できました。


げんかいはないようだ。
(限界はないようだ。)

かんとうしょうにします。
(敢闘賞にします。)

じゅうようなことがあります。
(重要なことがあります。)

うかいするようになっています。
(迂回するようになっています。)

できるようにはならないでしょう。
(できるようにはならないでしょう。)

つきには、そのひょうじょうがある。
(月には、その表情がある。)

こうこうせいとたんだいせいのようだった。
(高校生と短大生のようだった。)

せんしゅうしんこうしゅうきょうかになった。
(先週新興宗教家になった。)

しているということではなく、されているのである。
(しているということではなく、されているのである。)

こうしょうしようとして、よういしていってしまった。
(交渉しようとして、用意して行ってしまった。)

しょうがっこうにねんですが、しょくぎょうはいしゃになるとおもいます。
(小学校二年ですが、職業は医者になると思います。)

ところが、いしょうがなかったので、おもいをきょうちょうすることになった。
(ところが、衣装がなかったので、思いを強調することになった。)

わたしはじぶんのしょうじょうについてしゅうちゅうしてかんがえていました。
(私は自分の症状について集中して考えていました。)

できることをおこなっていたから、ひつよういじょうのきゅうりょうはありません。
(できることを行っていたから、必要以上の給料はありません。)

にほんごをにゅうりょくして、じょうほうをへんしゅうして、ぶんしょうをかんせいさせるのです。
(日本語を入力して、情報を編集して、文章を完成させるのです。)



これで、データにある言葉を入力する際に必要な3文字の運指の50%をカバーできる計算です。
おおむね一般的な日本語の文章にも当てはまるでしょう。

配列をちょっと試してみたいとか、タイピングの練習なんかに使えると思います。

出現率も意識していますが、拗音(「ゃ」「ゅ」「ょ」)が多いですね。
JISかなの運指の悪さが目立ちます。

ちなみに長音は上位50%には入りませんが、長音縛りで作るとすれば、

いんたーねっとのめーるさーびすぺーじと、かーどげーむめーかーのにゅーゆーざーでーた。
(インターネットのメールサービスページと、カードゲームメーカーのニューユーザーデータ。)

といったところです。


2018/10/04

新下駄配列練習中

日本語の入力を何とか楽にしたいと思い、キー入力の練習をしています。
まずは一般的なQWERTY配列による、ローマ字入力からの脱却が必要だと考えました。

選ぶ際には、

  1. JISかな
  2. NICOLA
  3. 飛鳥カナ配列
  4. 新下駄配列

と試しました。

JISかなはどのPCでも使えるというのが最大のメリットです。
そして、しっかり練習すれば、ローマ字入力より高速に打てるのも特徴です。
しかし、配列自体はめちゃくちゃで、とても指に優しいとは言えません。
ということで、一通りのキーの場所を覚えて切り上げました。


続いて、NICOLA。
いわゆる「親指シフト」です。

NICOLAは、利用者が多く、ハード・ソフト両面でのサポートが厚いです。
ただし、作成されたのが古い上、運指は練り上げられたものではないため、入力効率に難ありです。
入門用として少し触って終了しました。


飛鳥は、ヌルヌル運指が繋がりました。
連続シフトにより、「です」「ます」等、シフト面にある文字もスムーズに打てます。
なんとも快感でした。

これはいいと思い、しばらく利用していたのですが、どうにも速度が出ない。
アルペジオが使える文字は速いのですが、実際の文章では「よこはま」のように、接続の悪い言葉もたくさん出てきます。
それがボトルネックになっていました。

練習はしたのですが窮屈さはどうしても拭えません。
どうやら、親指の位置にシフトがある時点で私の感覚には合わなかったようです。
さらに、キーボードが変わってしまうと、調整が難しいという問題も抱えています。


そういった経緯で、新下駄配列を使い始めました。
新下駄は親指を使わず、キーボードも選びません。
ただし、6面もシフトがある上に、並びに規則性はほとんどありません。
複雑で、覚えるのが難しいです。

ただ、難しさというのは本質的な問題ではないと思います。
配列表を見ながら打つなら簡単な方がいいですが、実用的な速度に達するには「指が覚えるレベル」まで使い込む必要があります。
結局は、最終的なリターンの大きいものを選ぶのが合理的な選択だと思います。

実際に使ってみるとなんてことはありません。
配列表を手放すまで5日もかかりませんでした。

それからはストイックに練習。
といっても1日何時間もぶっ続けでやるのはあまり効果がありません。
1日10時間の練習より、10日間1時間ずつ練習したほうが効率的です。
寝て起きたら速くなっていたなんてよくあることです。

まだ使い始めて1か月ほどですが、ある程度の入力はできるようになりました。
(「ゔぃ」「ふゅ」「くぉ」「w」等を一打で出せるよう、少し拡張してあります)

  • 練習用の単語ひらがな:150~250文字/分
  • 練習用の文章ひらがな:100~130文字/分
  • 初見のかな漢字変換長文:60~80文字/分

文章に関しては元のQWERTY配列の半分の速度です。
しかし、打鍵数は大幅に減り、指は全然疲れなくなりました。
あとは経験を積んでいくだけです。

日課で付けている e-typing のログを貼っておきます(2018/10/04)。



全国平均以下ですが、まだ停滞期には入っていません。

この短期間で、キャリアの長いQWERTY配列の半分も出れば十分ですが、「練習次第で超えられるのでは?」という感触も若干ながら覚えています。
どこまでいけるか、不定期ながら記録を残せるといいなと思っています。