2007/06/29

Windows XP カスタマイズ サービス編

今回は不要なサービスと必要なサービスの一覧について。
不要なサービスを停止することで、メモリやCPUパワーの節約になりパフォーマンスアップに繋がる。
ただしシステムに関わるファイルを扱うことになり、安定した動作に関わる影響も大きいので注意。

まあ、動かなければ無効にしたサービスを有効にすればいいだけなのでレジストリより安全といえば安全かも。


「設定例」はあくまで、自宅PCの環境で不具合の発生しない環境。
「説明」を頼りに自分の環境にあったカスタマイズをして欲しい。

※設定は自己責任で。
※2007/9月追記:とまとさんより記事の紹介をいただきました。 → [8倍速対応]



名称

説明設定例
Alerter職場内でネットワークを組んでいて、システム管理者がネットワークを一括管理している場合は必要。個人ではまず使わない。無効
Application Layer Gateway Serviceインターネットの接続を行い、Windowsの共有やファイアウォール用のプラグイン使っている場合に必要。プラグインなぞどうやって組み込むかすら普通は知らないので無効でかまわない。無効
Apprication Management社内LANなどでグループポリシーを使ってソフトの配布などを行っている場合は必要。個人では確実に不要。無効
Automatic UpdateWindows Updateを使用している場合。自動でなければ動かない。更新頻度はそれほど高くないし、更新するときだけ有効にするという人は無効でいい。自動
Background Intelligent Transfer ServiceWindows Updateを使用している場合。自動でなければ動かない。更新頻度はそれほど高くないし、更新するときだけ有効にするという人は無効でいい。自動
ClipBookネットワークで他のコンピュータとクリップボードのやり取りを行っている場合。セキュリティ上停止したほうがいい。無効
COM+ Event SystemCOM+の機能を使っている場合手動
COM+ System ApplicationCOM+の機能を使っている場合手動
Computer BrowserLAN上で他のコンピュータのコンピュータ一覧を見たい場合(見えないだけで無効にしても使用は可能)無効
Cryptgraphic Services必須自動
DCOM Server Process Launcher関係しているサービスがあるので有効にしておくほうがいい。自動
DHCP Clientネットワークを利用し、IPアドレスを自動取得する設定にしている場合。ちなみにLANの規模が小さい場合や、パソコンをしょっちゅう入れ替えたりしない人はIPアドレスを手動で設定したほうがいい。無効
Distributed Link Tracking Clientドメイン機能を使用している人。個人ではめったにいないだろうし、HomeEditionなら設定すらまともにできないので不要。無効
Distributed Transaction CoordinatorCOM+の機能を使用している場合無効
DNS ClientDNS(名前解決)をしている場合。必須のようだが、実はネットワークを使用するソフトはこの機能を独自に持っているのでなくても問題ない。心配なら手動でいい。無効
Error Reporting Serviceエラー時の「ご迷惑をかけて…」のメッセージ。Microsoftに情報提供したい人以外は無効。無効
Event LogWindows Updateを使用している場合。切るとなぜかパフォーマンスが低下するので有効にしておく。自動
Fast User Switching Compatibilityユーザー切り替えを高速に行う。一人で使っている場合は必要ない。無効
Help and SupportWindowsの「ヘルプとサポート」を使用する場合と、リモートデスクトップを使用する場合は有効に。なくても他のヘルプが見れなくなるわけではない。無効
HTTP SSLSSL機能は必須だが、これはSSLを「提供する」側に必要なサービス。よって自宅サーバー等を立てていない限り無効で構わない。無効
Human Interface Device Accessキーボードなどについている特殊ボタンを使っている人は有効にする。無効
IMAPI CD-Burning COM ServiceWindowsデフォルトのCDライティング機能を使用している人は有効。ライティングソフトを使っている人はいらない。無効
Indexing ServiceIISを使用してファイルの検索を高速に行わせる場合。Web上にコンピュータ内部のデータを公開していて、その検索を早くさせたい人が使うが、そんな状況ほぼないし、使っている人なら有効にしたほうがいいかどうかくらいわかる。無効
IPSEC Servicesドメイン機能を使用している人。個人ではめったにいないだろうし、HomeEditionなら設定すらまともにできないので不要。無効
Logical Disk Managerハードディスクの監視に必要なようだ。手動で十分。手動
Logical Disk Manager Administrative Service上記と同様に手動でよい。必要なとき有効になり、必要なくなったら無効になる。手動
MessengerWindows MessengerやLive Messenger等には一切関係ない。Microsoft自体が停止を推奨している。無効
Messenger Sharing Folders USN Journal ReaderMSN MessengerやLive Messengerのファイル共有機能に必要。ファイル共有を使用しているなら手動で。手動
Net Logonドメイン機能を使用している人。個人ではめったにいないだろうし、HomeEditionなら設定すらまともにできないので不要。無効
NetMeeting Remote Desktop SharingNetmeeting機能を使用している人は有効に。というかほとんどいないと思われる。無効
Network Connectionsネットワーク上のオブジェクトを使用する場合は有効に。手動でいい。手動
Network DDEClipBookを使用するなら必要だが、まず使わないので無効。無効
Network DDE DSDM上記と同様。無効
Network Location Awareness特定の通信で必要になるようだが詳しくは不明。手動で問題ない。手動
Network Provisioning ServiceWi-Fiなどで使用されるということだが、一応手動にしておいたほうがいい。手動
NT LM Security Support ProviderTelnetを使用するときに必要になる。Telnetはある程度の知識がないと使えないので使わない人はまったく使わない。無効
Performance Logs and Alertsパフォーマンスカウンタを使う場合に必要。いつの間にか使用されることもあるので手動にしておく。手動
Plug & Play必須自動
Pring Spoolerプリンタを使用している人は必須。使用していない人はまったく不要。無効
Protected Storageオートコンプリートなどで使用する。停止でも大きな問題は発生しないが自動にしておいたほうが無難。自動
QoS RSVP通信を安定させるための技術。が、この技術を使用した通信自体が普及していないため不要。無効
Remote Access Auto Connection Managerダイアルアップ接続に使用。IEを使用していればこの機能がなくても接続される。無効
Remote Access Connection Managerルータを使用している場合はルータにこの機能があるのでいいが、パソコンを直つなぎしている場合はネットワークに接続できなくなる可能性がある。まあ、止めてみてネットに繋がらなくなったら自動に戻せばいい。無効
Remote Desktop Help Session ManagerWindowsに搭載されているリモートアシスタンスを使用している人は有効に。その他のソフトの同名機能には関係ない。無効
Remote Procedure Call必須自動
Remote Procedure Call (RPC) Locator手動でいいが必須手動
Remote Registry他のPCのレジストリを操作するのに使用。セキュリティ上好ましくない機能なので無効。無効
Removable Strageテープドライブなどのバックアップ専用メディアを使用している人は有効に。FDやCD、DVDなどとは関係がない。無効
Routing & Remote Accessルータとしての役割をPCに持たせるもの。非常に限られた用途でしか使わない。無効
Secondary Logonログオフせずに他のアカウントでソフトを起動させるのに使用する。特殊な場合にしか使わないしいらない。無効
Security Accounts Manager必須自動
Security Center右下にポコンと現れるセキュリティセンターの機能。Windowsの更新やセキュリティの警告を表示してくれるが、はっきりいってウザイし、そういうシステム上の重要項目は自分で確認するクセをつけておくべき。無効
Serverファイルの共有とネットワーク印刷をサポート。LANを組んで他のコンピュータとやりとりを行っている人以外はいらないし、あくまでサポート機能なのでなくても問題ないときは問題ない。無効
Smart CardスマートカードとはセキュリティのためのICカードのこと。たとえば社員証にICチップを埋め込んで、PCに認識させユーザーを判断したりするのに使う。こういえばわかると思うがまず使わない。無効
Smart Card Helper上記と同様。無効
SSDP Discovery ServiceUPnPデバイスを認識するのに必要。たとえばネットワークドライブを差し込むだけで使えるようにしたり…とか。普通は使わないだろうし、使うときに有効にすれば問題ない。無効
System Event Notificationログオンや電源を入れたりなどのイベントを通知するためのサービス。COM+を使用していないならそもそも動かないし個人で使っているなら不要。自動
System Restore Service「システムの復元」を使用するために必要。COM+を止めていると正常に動作しないことがある。無効
Task Scheduler「タスクスケジューラ」を使用している場合や、Windowsプリフェッチ機能(起動の高速化に用いる)を使用する場合に必要になる。自動
TCP/IP NetBIOS Helper ServiceNetBIOSとは昔は必須だったが、今はこれがなくてもセキュリティ上好ましいNetBEUIという機能が使用できる。さらにNetBIOSをサポートするだけのサービスなので、手動や無効でも問題ない。手動
TelephonyOSインストール時のライセンス認証とダイアルアップの使用時に使われる。が、ネットワークにLAN接続している人は使わない。無効
TelnetTelnet本体。Telnetはある程度の知識がないと使えないので使わない人はまったく使わない。セキュリティ上も好ましくない機能。無効
Terminal ServicesiPodやVisual Studioなど特定の環境で使用されることがあるので自動が無難。自動
ThemesこれがないとLunaスタイルが動かなくなる。高速化のためにLunaを無効にしている人は逆に邪魔なだけ。自動
Uninterruptible Power SupplyUPS(無停電電源装置)の管理に使用する。停電になってもバッテリーが作用して電源が落ちるのを防ぐための機械だが、普通こんなの使っている人はいないと思う。使っていたとしても動作しなくなるわけではなく、管理用の高機能なソフトも存在する。無効
Universal Plug and Play Device HostUPnPデバイスを認識するのに必要。たとえばネットワークドライブを差し込むだけで使えるようにしたり…とか。普通は使わないだろうし、使うときに有効にすれば問題ない。無効
Upload Managerネットワーク上のファイルとの同期に使用する。なくても特に問題なし。トラブルが発生したときに有効にすればいい。無効
Volume Shadow CopyWindows付属のバックアップツールを使用しないのであれば不要。依存しているサービスも一部あるようなので一応手動か。手動
WebClientWebフォルダというネットワーク上のフォルダにアクセスしてデータを処理するのに必要。Webフォルダ自体まったく見かけないので無効でかまわない。無効
Windows Audio必須自動
Windows Image Acquisition(WIA)スキャナとカメラを使用する場合には有効。使わない人は無効にするとマイコンピュータの起動速度が速くなるというオマケが付く。無効
Windows Installermsiファイルを動かすのに必要。自動である必要はない。手動
Windows Management Instrumentation必須ではないがいろんなサービスに影響しているので有効にしておいたほうがいい。自動
Windows Management Instrumentation Driver Extentions上記と同様に有効にする。自動
Windows Time時刻合わせに使用する。手動でかまわない。人によっては無効。無効
Wireless Zero Configuration無線LANを使用している人は有効に。それ以外は無効に。無効
WorkstationWindowsのファイル共有を使用していなければ不要。ServerサービスとWebClientサービスを使用しない環境なら同じく無効でかまわない。無効

2007/06/26

Windows XP カスタマイズ テーマ編

Vistaが発売されて半年以上になるが、今でもXPを使っている人が大多数だと思う。
今更だが、XPの見た目をカスタマイズしてみよう。

XPには「Luna」と呼ばれる画面スタイルが搭載されている。

XPを使用している人にはお馴染みの丸みを帯びたウィンドウスタイルだ。



デフォルトテーマ

デフォルトでは「青」「シルバー」「オリーブ グリーン」の三種類がテーマが用意されている。

この画面スタイル、uxtheme.dllというDLLで管理されているのだが、テーマファイルさえ作成すれば好きなものを読み込むことができるようになっている。


uxtheme.dll

しかし、なぜかXPではテーマファイルを準備しても、それを認識しないように制限されている。

恐らくおかしなテーマファイルを読み込んでシステムが停止してしまうことを回避するためだろうが、そのせいで自由度もかなり制限されているのが事実だ。


オリジナルの画面設定を準備するためにはuxtheme.dllの制限を解除しなければいけない。


DLLの中身はプログラム。
そう簡単に動作を変更できるものではないが、幸いなことに制限をはずすパッチが作られている。

http://cowscorpion.com/Theme/UXThemePatchForWindowsXPSP2.html



このパッチを適用することで、デフォルト以外のテーマを読み込むことができるようになり、見た目のカスタマイズの幅が大幅に広がる。


テーマ例1

テーマ例2

テーマ適用後のデスクトップ

テーマファイルはいろいろなところからダウンロード可能だ。
中でも有名なのが↓のサイト。

http://www.themexp.org/


たまには気分を変えて、オリジナル性あふれるXPにしてみてはどうだろうか。

2007/06/20

Windows XP カスタマイズ レジストリ編

カスタム内容と判断基準を忘れないようにメモ。
今回はメモリ関連。

↓対象となるレジストリ↓
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SessionManager\MemoryManagement

・IoPageLockLimit
設定値:(DWORD) 67108864
ファイルキャッシュを 64MB に設定。

ハードディスクへのアクセスが頻繁な場合に。
ちなみにデフォルトは 512KB(524288)らしい。

なかなか効果を検証しにくいが、384MB~512MB くらいのメモリだと、上記の値が丁度いいようだ。

※追記
ファイルキャッシュを256MBにしたところ、シーケンシャルアクセスの速度が1.5倍ほどになった。
なかなか効果が大きいようだ。


DisablePagingExecutive
設定値:(DWORD) 1
カーネル(システムに関わるDLLなど)を全てメインメモリに置く設定。

システムファイルをハードディスクに読みに行く手間が省けるので、256MB程度のメモリがあればシステム全体のパフォーマンスアップに繋がる。
ウチのPCでは約50MBのカーネルが読み込まれる。
(※↓の画像の「カーネル メモリ」という項目がそう)


タスクマネージャー


なお、上記の「コミット チャージ」の「制限値」が使用可能メモリで、「物理メモリ」の「合計」が搭載されているメモリ
カーネルのためにメモリを確保した分、使用可能なメモリがいくらか減少している。


NonPagedPoolSize
設定値:(DWORD) 67108864
物理メモリからページファイルへ移動しない、確実に確保するメモリの容量(非ページプール)。
カーネルをこの領域に入れることを見越して64MB分確保した(上記で50MB使用しているので)。

ちなみにこの設定を行っても、タスクマネージャーの「非ページ」の容量が変化しないのは仕様らしい。


その他
システムのプロパティ→詳細設定→パフォーマンス

パフォーマンス

仮想メモリを0にし、ページファイルを作らない設定にする。

デフォルトでは、「制限値」に使用メモリが近づくと、ハードディスク上のページファイルにアクセスしてメモリの内容の一時退避が行われる(スワップアウト)。

ハードディスクはメモリに比べて圧倒的にアクセス速度が遅いので、スワップアウトが発生すると動作が遅くなる。ページファイルを作らない設定にすると、スワップが起こらないのでパフォーマンスがアップする。
おおむね512MB以上のメモリがある場合はこの設定が有効なようだ。

ただし、メモリの使用量が使用可能メモリを上回った場合にはエラーが発生してしまう。 大量のアプリケーションを起動する場合や、大きなアプリケーションを動作させる場合はメモリに気を使う必要がある。

2007/06/18

PowerShell

Windows PowerShell なるものが出来ていたようだ。
簡単に言えば、コマンドプロンプト(cmd.exe)の次世代バージョン。
略称はPSらしい。So*y は関係ない。


Windows Server 2008 から正式導入されるようだが、XPにもインストールして使用することが可能。

ダウンロード → Windows Server 2003 Service Pack 1 および Windows XP Service Pack 2 用の Windows PowerShell 1.0 ローカライズ版インストール パッケージ

動作には .NET Framework 2.0 以上が必要となる。


コマンドプロンプトと違い、レジストリ、プロセス、サービス、WMIなどにも直接アクセスが可能になっている。
.NET Frameworkのオブジェクトにもアクセス可能で、非常に多機能。

Windows PowerShell 1.0

UNIX系に比べて貧弱なコマンドプロンプトだったが、PowerShellはその弱点を補って余りあるものになっている。


「システム管理者やプログラマにとって便利なツール」とのことだが、コマンドプロンプトでできることはPowerShellを使えば全て可能なので、一般ユーザにとっても便利じゃなかろうか。

2007/06/16

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